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展示会報告 2

2022.03.30

令和3年10月27日〜29日に幕張メッセで開かれた「第2回AI・人工知能EXPO」に参加してきたので報告します。その2です。

全体的に「あれもできますこれもできます」調なのだが(展示会=営業なので当然だが)、会員企業から聞く「ベンダーに頼んだが難しいらしくてうまくいかなかった」とのギャップが埋められない印象をもった。技術者を捕まえて話を聞くと、デモのためのチューニング (その会場のデモの状況で動くように調整すること)にめちゃくちゃ苦労したという話もあり、一筋縄ではいかないという印象を持った。

株式会社ASTINA
工場のラインで使えるような画像認識系のソリューションの会社。画像認識系のソリューションは、たとえばボードの先にリード線で繋がっているコネクタを認識して欠品していないかどうか検知ができるようである。実現場環境での精度はわからない。
株式会社インキュビット
衛星画像を使った解析プラットフォームをリリースしている。地滑りの自動モニタリングや洪水時の浸水状況の調査ができるほか、AIに関連するところではドップラーセンサーで竜巻の検知をしたり、災害リスクの自動判定にAIを利用している。そのほか、医療・病理・バイオ関連では腫瘍の検知や肺がんの予測、細胞のカウントのシステムがある。
株式会社APTO
アノテーション済みデータのような教師データを作成するのは通常大変である。APTOはスマホのアプリを作成し、一般の人に使ってもらい、その上でアノテーションをしてもらうシステムを展開している。アノテーションの見返りはポイントとなる。アノテーションの精度はどうやって保証するのか (一般の人があのテーターだと不注意で間違いなど多くなるのではないか)と質問したところ、同一問題を複数人に出題して多数決で誤りを検出するようになっているとのこと。
株式会社MILIZE
金融と経営分析に特化したソリューションを展開している。
CBC株式会社
この企業は商社で、AIとの関わりは基本的には投資先または取引先が開発する、ということになる。
株式会社LIGHTz
社内ドキュメント関係のソリューションの会社。「AI」というキーワード以前であれば、Knowledge Management と呼んでいたであろうシステムを展開している。社内のドキュメントを集積するサービスと、その蓄積したドキュメントから情報を引き出すサービスを展開している。また、ユーザー企業のDXを推進するようなサービスも展開している。
Idein株式会社
エッジAIのソリューションを展開している。その範囲は広く、セキュリティ(警備)、小売外食においては顧客分析、製造では検品の自動化、在庫のカウント、作業員の動作分析、広告では人数カウント、視線検知によるインプレッション計測、交通では人流の計測などの応用を用意しているとのこと。
Cambridge Quantum
イギリスベースの量子コンピュータ系のベンチャーである。日本でも求人しているそう。まずは化学系のシミュレータからやろうとしている。AIへの応用は遠そう。
GIGABYTE TECHNOLOGY
台湾の有名PC / サーバーメーカー。サーバーもやっているのはあまり認識していなかった。

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